「マスカレードホテル」ラストシーンの仮面舞踏会が物語のすべてを語る! | Mental Holiday

「マスカレードホテル」ラストシーンの仮面舞踏会が物語のすべてを語る!

マスカレードホテル
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「マスカレードホテル」のラストシーンはすべてを語る

マスカレードとは?

英語で仮面を意味します。

なのでこの映画のタイトルは仮面のホテルという意味になります。

ここまでは英語を和訳するだけで単純に映画のタイトルの意味を解釈することが出来ます。

しかし、物語ではヒロイン演じる長澤まさみがそれぞれの事情でホテルにやってくるお客様たちはまるで仮面舞踏会を楽しんでいるようだと述べています。

反対に主人公役を演じた木村拓哉はホテルではみんな仮面をかぶっており、誰が犯人かわからず信用できないといった意味合いの発言をしています。

 

ラストシーンがすべてを語る


ラストシーンでは主人公演じる木村拓哉が潜入捜査をしたホテルを気に入り、泊まりに来るところで終わります。

その時に錯覚か幻覚のような回想シーンがあり、木村拓哉の周りで仮面をつけたお客たちが踊っているように見えます。

潜入捜査をしていた木村拓哉はすべてのお客さんと従業員を疑っており、お客さんが楽しんでいるなんて考え方はできませんでした。

人の命がかかっておりピリピリしていた木村拓哉でしたが、自分が客として泊まりに来て接客を味わったときに改めて長澤まさみが言っていた「ホテルでは仮面をつけたお客様がたのしんでいるよう」という発言を理解します。

その時に「マスカレードホテル」というタイトルの意味合いがすべて出そろいます。

 

三つの意味のマスカレードホテル

一つ目の意味は木村拓哉視点である、全員素性を隠して得たいが知れないという仮面をかぶった犯人たちという意味があります。

二つ目は長澤まさみ視点であるお客様全員がそれぞれ違った事情でホテルを利用しており、まるで仮面舞踏会を楽しんでいるようだという意味です。

三つ目の視点はホテルに限らず不特定の人はみんな仮面をかぶっていて何を考えているのかわからい、道行く人々は素性がわからず何かしらの仮面をかぶっているという意味があると思います。

三つめはの視点は少し抽象的で、映画の話というよりも哲学的な物語の背景を意味していますが、物語では良いお客様と思いきや盲目を装った老婆(松たか子)が犯人でした。

例を挙げると現代のインターネット時代から匿名性が上がり、誰もが簡単にSNSにつぶやいたり投稿することが出来ます。

そのため人の心の内はわからないという警笛ととらえることが出来ます。

 

誰もが仮面をかぶったマスカレード

さらに物語で起こった事件は序盤では同一の犯人だと考えられていましたが、実際3件の事件はすべて別々の犯人でした。

捜査が進むにつれて4件目に起ころうとしている事件は3件の事件のうちの一人だということがわかり、捜査が二転三転しています。

よほど勘の鋭い人ではないと最初のうちから盲目の老婆である松たか子がまさか犯人だとは思わなかったことでしょう。

犯人だと思われなかった理由は最初こそ木村拓哉が怪しいと疑っていたものの盲目を演じていた理由が視覚障碍者の夫のためだと述べており、いわば二重の仮面をしていたところにあります。

このように素性の分かったひとでも実は裏があるなど、誰もが仮面をかぶっておりその下には素顔があるがそれを探っても意味がない、なぜなら仮面の下も仮面かもしれないからというミステリーならではのフェイクが込められていると思います。

 

「マスカレードホテル」のラストシーンまとめ

マスカレードホテル」は単純にホテルで仮面をかぶっている客たちあるいはホテルに潜む仮面をかぶった犯人といった見方があります。

しかし、現代社会でインタネットが復旧しているように誰もが仮面をかぶっておりホントの正体はわからないという著名的な危険の危うさをメッセージとして伝えているのかもしれません。

物語で電話の相手が実は違ってアリバイが崩れるように、インターネットはより著名性が強く声も聴けません。

その結果、インターネット上で知り合った相手が女性だと思っていたら男性だったなど著名性の怖さというものを作者の「東野圭吾」さんは伝えているのかもしれません。

 

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